病院の看護師は疲れた。仕事をやめようかなって考えてるけど、次の就職先見つけてからじゃなとダメだよね…。
そんなことはないですよ。雇用保険に加入していて1年以上保険料を支払っていれば失業保険が使えるよ??
失業保険の概要説明はこちらへ↓↓
「看護師も失業保険を活用!?心に余裕を持つために退職前に考える事」
失業保険をもらえることはわかった?私も看護師だけど、もし仕事を辞めることがあるなら、失業保険をもらいながら職業訓練校に通うことを考えてるよ。
職業訓練校??。
失業保険を受け取りながら、資格を取るための学校などに通うことだよ。今回は職業訓練の概要の解説します。
職業訓練(公共職業訓練)とは
離職者の再就職を支援する目的でハロートレーニング(公共職業訓練、求職者支援訓練)という、仕事に就くための知識、スキルを身につけることができる公的制度があります。
ハロートレーニングの公共職業訓練は、主に雇用保険受給者(失業保険を受け取る人)を対象としています。
求職者支援訓練はハローワークの求職者で、主に雇用保険を受給できない人が対象になります。
今回は公共職業訓練にフォーカスを当てていきます。
職業訓練はメリットがたくさん
・職業訓練のコースによっては資格を得ることができる
・失業認定手続きが楽になる
・失業保険給付日数増やすことができる(※条件付き)
・生活リズムをつけることができる
授業料が無料!?
基本的に無料で職業訓練を受けることができます。
注意としてはテキスト代や受講する職業訓練によっては、工具代、作業服代等もかかる場合があります。
資格を取ることができる
職業訓練に通っている過程で、例えば介護福祉士養成施設での職業訓練の場合、最終的に国家資格である介護福祉士を所得することもできます。(受講期間は約2年と長い)
失業認定手続きが楽になる
通常失業保険を受けている際は、月に一度の失業認定日までに所定の求職活動が必要になります。
しかし職業訓練校に通っているときは求職活動が不要になり、ハローワークでの手続きが不要になります。
失業保険給付日数が延長される!?
通常の自己退職であれば失業保険は3ヶ月です。
しかし条件を満たせば、職業訓練の期間が終えるまで失業保険の給付日数を延長することも可能です。
ハローワークからの受講指示をもらう必要がある
職業訓練校に行くために試験、面接等で合格する必要あります。
そしてハローワークからの指示を受けて訓練を開始します。ハローワーク職員からの指示には「受講指示」「受講推薦」「支援指示」があり、失業保険給付が延長されるには「受講指示」をもらう必要があります。
基本的に失業保険受給中で、ハローワーク職員が職業訓練校に行く必要があると判断し通うことになるため、「受講指示」となることが多いと思いますが、最終確認をしましょう。
職業訓練日までに規定の失業手当の残日数が必要
自己都合退職の場合の必要残日数は下記になります。
所定給付日数 | 90日 | 120日 | 150日 |
必要な残日数 | 31日以上 | 41日以上 | 51日以上 |
つまり失業保険の給付日数の1/3以上ある状態で訓練校初日を迎える必要があるので注意が必要です。
また募集期間から面接日まで期間があったり、自身が退職するタイミングで訓練校の募集が締め切られる可能性もあります。
そのため興味のある職業訓練校を検討している場合、前もって辞める時期も考える必要が出てきます。
生活リズムをつけることができる
基本的に職業訓練校は土日が休みの週休2日制で、平日は9時から遅くても17時までに終わることが一般的なようです。
そのため朝早起きをする必要があり、自然と生活リズムをつけることができます。
また数年かかる職業訓練の場合は、訓練校に夏休み等もある場合があります。失業保険給付が延長されている場合、この休みの間も失業手当をもらうことができるようです!
職業訓練のデメリットは?
あえて挙げるとすれば下記になります。
・学校のような集団生活を送る必要がある
授業の進行が早い?
WEBデザイナーの職業訓練校の中には、短くて3か月の期間のものもあります。短期間で知識、技術を学ぶためには授業スピードも早く、予習・復習が必須となることが多いようです。
集団生活を送る必要がある
職業訓練の対象者は幅広く、20代前半から50歳代までの受講者と一緒に授業、食事等を受けます。
様々な年代と一緒になって、男女比のバランスがバラつくとクラスに溶け込めない可能性はあるのかも。
職業訓練にはどんなものがある?
主に職業訓練をする実施機関は3つあります。
主にものづくり分野の高度な訓練を実施
→金属加工、住環境計画等
地域の実情に応じた多様な訓練
→木工科、自動車整備等
→事務系、介護系、情報系等
・介護職員初任者研修科 ・医療事務情報ICT科
・初心者からのビジネスパソコン科 ・精密養成技術科
・電気設備技術科 ・物流設備技術科など
職業訓練校では最近プログラミング、WEBデザイナー系の倍率が高く、人気の分野になっているようです。私もWEB系の訓練校に興味があります。
まとめ
バルボサの思い
もちろん就職する意思があることが大前提だと思います。その上で国が用意してくれる制度を利用し、最終職に必要な知識、技術を身につけれるように活用する権利があるのであれば、どんどん使うべきだと思います。
また私は看護師という資格をもっていますが、老後も続けれるかわからないこと、看護の職に疲れたと相談すれば、看護師であっても職業訓練は受けられるはずです。
職場の環境、経済状況によっては退職を検討しなければならない状況があると思います。心身に過度な負担をかけてまで今の職を続ける必要はないはずです。
いつでも辞めれる、やめた後の選択肢があることは心の安定につながると思います。
今回のブログ記事を参考にしてもらい、自分の市町村でもどのような職業訓練がされてるのか調べてみてください。
皆さんの役に立てたら光栄です。
コメント